本来の「アイデア」とは単なる思いつきではありません。ここでは「目標に向けて、課題を解決する新しい視点」のことを「アイデア」と言います。アイデアをつくり上げるプロセス「ぐるぐる思考」により、「凄いアイデア」にたどり着くための流れが書かれています。つまり、「感じる」「散らかす」「発見!」「磨く」の4つのモードを繰り返しぐるぐる回し続けることで、個人がアイデアをつくる仕組みです。
組織や企業、社会にイノベーションを起こす上では、野中、竹内先生は、「イノベーションの本質は知識創造プロセス」にあるとし、「SECI(セキ)」モデルを提唱しました。
SECI(セキ)モデル
SECIは、共同化、表出化、結合化、内面化の4つのモードからなります。
共同化(Socialization):共体験により、暗黙知を獲得・伝達するプロセス
表出化(Externalization):得られた暗黙知を共有できるよう形式知に変換するプロセス
結合化(Combination):形式知を組み合わせて新たな形式知を創造するプロセス
内面化(Internalization):利用可能となった形式知を基に実践を行い、その知識を体得するプロセス
個人と組織の違いはありますが、これらのプロセスが動く仕組みは一緒です。
イノベーション(知識創造)を起こそうとするとき、それを主体的に動かす個人が持つべき方法論が「ぐるぐる思考」で、組織的な知識創造のプロセスが「SECI(セキ)」になります。
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